富士山の入山料は義務?2015年の山梨県側の金額や使い道と入金方法は
日本だけでなく世界的に有名な日本の山は?
と言われてこの山以外を思い描く事の方が難しい山は…そう!富士山です。笑
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その富士山が2013年に世界遺産に登録されましたが、様々な問題が山積みで、2014年から本格的に富士山に登山する際の入山料を一定期間徴収する事になりました。
今年の2015年も一定期間は、入山料を徴収する事になっています。
富士山の入山料について、金額や入金方法と入山料徴収後の使い道を紹介していきましょう。
2015年の富士山の入山料は義務?
昨年に引き続き、今年も夏山シーズンに合わせて入山料を徴収する事になっています。
入山料徴収の期間は、2015年の7月1日午前0時~9月15日午前9時まで
この入山料の徴収は、2013年の世界遺産登録が皮切りではなく、その前から導入を検討していましたが調整が難しく頓挫していました。
協議を重ねて2013年に試験的に徴収を行い、2014年から本格的に夏季期間の登山シーズンに合わせて入山料の徴収を行いました。
1番大きな徴収の理由としては、環境保全が挙げられます。
2013年の富士山が世界遺産に登録されたことで、夏山シーズン期間の登山者数が30万人前後にまで増加しました。
夏季期間が7月~9月なので約2ヶ月の間に30万人とは…
相当の数の方が登山されている事になりますね。
富士山が世界遺産に登録されるという喜びの裏には、登山者数増加による環境への問題が深刻化しています。
問題として挙げられるのが、ゴミの不法投棄や登山者急増に伴う宿泊施設やトイレ数の不足、富士五湖周辺の混み入った景観など様々です。
これらの問題を解決出来ない場合、運が悪ければ世界遺産登録の取り消しとなるようです。
実際に過去に世界遺産の登録を取り消しになった事例があります。
2004年に世界遺産に登録されたドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」です。
2009年に登録を取り消されたのですが、理由が橋を建設した事により歴史的景観を損なった事が理由となります。
これは富士山にも言える事で、上記にある問題を解決しない限り登録の存続は難しいと感じます。
ユネスコの付属機関であるICOMOS(イコモス)からは、2017年の2月1日までに富士山を取り巻く環境全般に対する具体的な改善を示す「保全状況報告書」の提出を求められていますが、現状は特に打開案も手探りで探している状況です。
富士山「世界文化遺産登録抹消」問題のゆくえ。10か月の猶予期間切った… | ハーバービジネスオンライン
この様な事もあり、山梨県と静岡県の両県は入山料を徴収し、環境保全にあてて問題解決に取り組もうとしています。
ですが入山料は現状強制的な徴収ではなく、任意での徴収です。
昨年の徴収は、期間を通して5合目以上への登山者の80%が協力して約3億円を徴収できると見積もっていましたが、実際は約55.8%で約1億1400万円ほどでした。
これでは環境保全も厳しい状況ですね。
個人的には、入山料は環境のためにも強制的にした方がいいかと考えます。
富士山の世界遺産登録の継続は多くの方が望んでいる事です。その為には登山される方のマナーも大事ですが、登山する方全員から入山料を徴収してそのお金をしっかり目に見える形で環境保全に使用すれば、入山料の徴収に関してのクレームは起きないと思います。
何より、ゴミ不法投棄やトイレの設備が整ったりした方が登山される方も気持ちがいいと思いますので入山料は任意より義務としての徴収が望ましいです。
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入山料はいくら払うのか?
例え、任意と言えどもお金を払うとなると金額は気になりますね。
富士山の入山料について、京都大の栗山浩一教授は7,000円は徴収する必要があると語っています。
理由としては、上記にもありますがゴミの不法投棄やトイレ設備の不足などを解決する方法として1番の近道は登録前の登山者数ぐらいにする事ですよね。
栗山浩一教授曰く、登録前の登山者数にするには入山料を7,000円にしないといけないと言っている訳です。
では7,000円払うのか?
実際は、7,000円ではなく1,000円になっています。
なんと7分の1の料金で済みます。
しかし、これから先ゴミ問題や景観問題がさらに深刻化すると入山料7,000円もあり得る可能性はありますのでそうならない為にも入山料の納付と最低限ゴミ問題は意識した方がいいでしょう。
納付方法は
入山料の納付方法は現地での納付とインターネットでの納付、コンビニでの納付の3通りあります。
現地での納付は
富士スバルライン5合目ロータリー(7月1日午前0時〜9月15日午前9時、24時間)と6合目富士山安全指導センター付近(7月1日〜9月14日、午前6時〜午後6時)
より引用
昨年は3ヶ所でしたが、「納付する場所が分かりにくい」という声が上がったので今回は納付場所を2ヶ所にして登山者が集合や休憩に利用し、更に目立つ場所に設置しました。
インターネットでの納付は
山梨県のホームページから行けますが、私自身探したので手取り早いのは
こちらから(笑)
↓↓
山梨県/富士登山をされる皆様へ 「富士山保全協力金」のお願い
上記から入り、事前支払いのバーナーをクリックすると支払いページに飛びます。
支払い期間は、2015年6月1日~9月14日まで、クレジット決済になりますので注意して下さい。
支払いを済ませると、支払い完了返送メールが来ますのでそのメールを登山当日、現地受付場所まで持参して提示して下さい。
コンビニでの納付は
支払い期間は2015年6月1日~9月14日まで。
対象のコンビニは
1:セブン-イレブン(セブンチケット、チケットぴあ)
2:ファミリーマート(イープラス)
3:ローソン(ローソンチケット)
4:サークルKサンクス(チケットぴあ)
5:ミニストップ(ローソンチケット)
の以上5ヶ所です。
5ヶ所のコンビニで支払いを済ませ、領収書を持って登山当日に現地受付場所まで持参し提示して下さい。
入山料徴収の使い道は?
入山料を徴収すると言っても徴収してどの様な使い方をするのかが分からないと正直払おうとは思えませんし、見える形で変わっていれば納得がいくのですが、目に見えないところが変わったとしても入山料を払った意味を感じません。
そう思われる方も多いと思います。
そこで入山料を徴収してどの様な事に使用しているのかを紹介していきます。
入山料(協力金)の具体的な使い道は
環境トイレの新設・改修
救護所の拡充
5合目インフォメーションセンターの設置運営
安全誘導員の配置
富士山レンジャーの増員配置
この中で個人的に感じたのは富士山レンジャーとは何?という事。
他の項目は名前からどんな内容なのかわかりますが富士山レンジャーは分かりにくいですよね?説明しましょう。
富士山レンジャーとは、富士山の自然保護にたずさわる人達の事です。つまり富士山の自然や景観を守る人達なんですね。
近年富士山の登山者が増えて景観的にも自然保護的にも問題が山積みです。そんな中でも世界遺産であり続けるには富士山レンジャーの力が必要不可欠です。
そんな富士山レンジャーの増員にもこの入山料は使われています。自然保護の為と思えば個人的に1,000円なんて安い買い物だと思います。
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まとめ
富士山の入山料のインターネット、コンビニでの支払いが6月1日より開始!
入山料の支払いは義務ではなく、任意!
入山料は、1,000円。支払い方法や入山料徴収後の使い道は上記を参照して下さい。
友人と富士山について話していると
友人は『最初、入山料って聞いて、え?って思ったけど、世界遺産登録が取り消しってなると嫌だから1,000円なら払っていいかな…』
と言ってました。
これには私も同感ですね。
やっぱり世界遺産の富士山ってなっていた方が自慢になりますしね。笑
まだまだ問題が山積みの富士山ですが、トイレの新設やゴミの収集などは山梨県と静岡県が協議して今後改善策を練ってくると思いますので、登山される方は、ゴミの不法投棄(一部の人でしょうが…)だけは気をつけましょう。